パソコン用レンズ b.u.iの
効果測定と測定システムの解説
ネッツペックコート「Revra:レブラ」はb.u.iの製造元の製品名で同一機能の製品です。

はじめに

 
 buiの効果測定システムはこれまで公表した研究内容(1)研究内容(2)に関係しています。buiが製造販売されておよそ10年もの間、製造側および供給側からレンズ効果の測定方法が確立されていませんでした。しかもメーカーから公表されるユーザーの主観的な統計データに基づく性能の評価は今ひとつ客観性に乏しく、このレンズの特性を追求するきっかけとなったのです。

 当社では独自の視点で数年間さまざまな調査と実験を繰り返した結果、多くの人が「目が楽になった」と感ずる理由を解明し、製造元が成し得なかったbuiの効果測定方法と測定システムの開発に辿り着きました。
 ここでは消費者の皆様が実際にbuiをご購入されるときに、この効果測定を行った場合とそうでない場合の違いについてご説明いたします。これまでのbuiを購入する概念とは大きく異なっているかと思われます。



独自調査によるbuiの3つの効果


1) レンズとしての視度補正効果
2) 波長500nm付近の減光フィルタ効果
3) NPネッツペックコートによるローパスフィルタリング効果




1.通常の視力検査では、buiの効果は実感しません。





 ピントが合わない状況からピントが合う状態に変われば誰でもわかる視度補正効果とbuiの効果は別物です。当社の科学的な分析の結果、buiの効果はコントラスト補正系なので、画数の多い文字など輪郭周辺の高周波ノイズの多い状態をローパスフィルタリングすることで視認しやすくすることを発見しました。視覚の周波数応答特性のピークは低域寄りなので理に適っていたのです。

 この原理を解明した上で数々の実験及び実際の視力検査の結果、眼疾患等の問題の無い場合通常のランドルト視標の検査故に効果が実感しにくいことがわかりました。そこで3年間に渡り、独自にbuiの効果測定方法の確立を模索し続けておりました。


コントラスト視力表でもbuiは実感しにくい。


 残念ながら5mのランドルトを使用したコントラスト視力表でもbuiの効果は実感できません。理由はいくつもあります。最も重要なことは遠見視力表と近見視力表では測定される目の状態が同じではないということと、問題としている本質が異なるのですが、測定機器製造メーカーやレンズメーカーにも良く知られていないのが現状です。一般にパソコン画面の使用距離はキーボードから5m先に置いて使用することを前提にしていません。
 buiの効果を知る方法は眼鏡機器製造メーカーでもなかなか見つからないほどの、本当にハードルの高い内容なのです。

 
倫理観が問題な '紙のコントラスト・チャート'




 ある超大手レンズメーカーから製作者名称も記載されていない実に奇妙な紙に印刷されたコントラストのテストチャートが出回っています。一見するとコントラスト系レンズの検査に使用できそうな気がしますが、実はこの紙に印刷されたチャートは過剰にコントラストが出るという大きな落とし穴があります。


 このチャートの問題点は、


[1] 印刷の版下原稿の解像度は350dpiで作成されています。ですから紙で印刷された掠れた文字でも解像度を下げているわけではないので、72dpiの解像度しかない画面上の文字を見る時と条件が異なっています。
 つまり解像度が高いということはこのチャートに含まれる空間周波数の高域成分がかなり含まれており、コントラスト系レンズではなく背景の明るさを押さえるだけの通常のカラーレンズで見てもくっきりしすぎてしまいます。併記されている図形も複雑な図形が描かれていますが、これも高域成分が多すぎます。
 印刷・画像工学の詳細を知らないで開発されたようです。


[2] 更に厳密には、紙は湿度により繊維の方向に不規則に伸縮して特性が変化するため、コントラスト特性を調べるようなデリケートな測定作業には不適切です。温度で膨張・収縮する樹脂系・高分子系素材のシートも不可です。画像計測における材料物性の幅広い知識に欠ける内容です。


 極論すると、
はなからコントラストが過剰に出やすいこのチャートを使用して「コントラスト効果がありますよ」というのは倫理観を失う行為になってしまいますので注意が必要です。
 パソコン画面上に含まれる空間周波数成分に対応した測定をしなければパソコン用には全く意味がありません。
 当社PasoMega®はこの問題を理解した上で開発しています。




2.すべての屈折補正が正確であることが第一条件。



眼疲労・眼精疲労はレンズ度数に影響されます。
度数の合っていないbuiでは眼精疲労は改善不可能!

 屈折測定が正確でないとbuiの効果を実感できません。理由は下のコンピュータ解析画像にあります。
 
<図-3>の状態は<図-2>のようなピントの合っていない状態の画像からFFTによる空間周波数分析で抽出したものです。ピントが合っていないボケた状態では情報が全て中央の低周波領域に集まっており、本来のbuiでフィルタリングされた情報が消失しています。

 視度補正が正確にされている状態では<図-4>のように低周波領域から高周波領域にかけてたくさんの情報が分布しています。

 検査実績から完全矯正のメガネである必要はありませんが、かなり低矯正にしなければメガネが掛けられない状況の場合ではbuiの効果は望めません。同様に時間が経過して視力の低下したbuiメガネも徐々に効果が減少してしまいます。


< 図-3 >


< 図-4 >





3.当社開発のPasoMega® CCSによる効果測定の流れ




buiの効果測定はパソコン用メガネであっても遠用と近用の適正な屈折測定を行った後に、buiのテスト用レンズを装着して確認を行います。
 buiの効果を出すためのレンズ度数は、特に近用度数測定では近用Red/Greenテストを実施せずに紙の近用視表のみの確認ではbuiの効果を出せない場合もあります。近用度数測定では目的距離に対して必ず近用Red/Greenテストを実施しなくてはなりません。近用度数の補正確認の後にPasoMega®CCSでbuiの効果を測定します。
 buiは必ずテストレンズを装着してPasoMega®CCSで確認する必要があります。



4.フィッティングもbuiの効果に影響する








 buiは非常にデリケートなレンズです。度付buiレンズの最大の効果を高めるためには高い加工精度と適正なフィッティングが必要です。度付のbuiは非球面ではありますが、非球面レンズでも100%全面が良像範囲ではありません。つまり度付buiレンズの最も効果の高い範囲は光学中心付近をピークに、周辺の領域では効果が減少します。通販で購入されるとフィッティングされていないために掛けづらいだけでなく光学中心がズレてしまいます。つまり光学中心の位置によってはレンズの固有の収差によってbuiの効果に影響を及ぼす可能性があります。またフレームの歪みによってレンズの位置がずれている場合も同様です。


5.buiは人により効果が変化する


 実測からPasoMega®CCSをもってしてもbuiの効果を実感できない場合もあります。強度乱視や眼球における高次収差の残留や眼疾患によりbuiの効果に影響があることは以前から知られています。
 ただしbuiの効果が弱い場合はその限りではありません。buiのコントラスト補正効果が弱く感じても、最近開発された他社のコントラスト補正系レンズならば実感できる方も徐々に増えています。当店ではさらに追加実験を行っており、様々なパソコン用レンズを対応できるように準備しています。




b.u.iにはその人の目の状態により

1.効果がある人
2.効果が弱い人
3.効果が無い人


の個人差があります。




6.buiの効果測定はPasoMega®システム設置店のみで可能




PasoMega®システムはパソコン用メガネを販売するために当社が開発し、業界に提唱しているインタラクティブ・サポート・システムです。


buiの効果測定を実施できる
日本全国のPasoMega®設置店はこちらです。


buiレンズは高度な技術を駆使する当店にご相談ください。


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当店では上記の各種分類に適したレンズを各種ご用意しております。パソコン用メガネはかつて画像処理システムの開発コンサルタントをしておりました技術者で、SS級認定眼鏡技術者資格取得者がご相談に応じておりますので専門的な内容のご質問もお受けしております。


メガネショップ J-EYE





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