TORIC+Ver4.0.1が問題点を解決

 

乱視用CLのトライアル・レンズがメーカーで不足している

 

使い捨てレンズもコンベンショナルレンズも、乱視用トライアルレンズをすべて揃えることは大変困難な課題です。メーカーによっては慢性的にトライアルレンズが不足していたり、販売用レンズの製作範囲とトライアルレンズの製作範囲が異なる場合もあるからです。特にコンベンショナルレンズのトライアルレンズは度数の上で追加矯正による処方が慣例であるので、角膜頂点間距離補正が必須です。TORIC+Ver4.0.1の各種補正機能はこのような場合に威力を発揮いたします。計算された度数は全て角膜頂点間距離補正を行っているので、誤差を抑える設計となっております。

 

乱視用CLで一人当たりの処方に時間を多くとられてる

 

乱視用コンタクトの測定は球面のみのコンタクトレンズの測定よりも数倍の手間と時間がかかるのが普通です。TORIC+Ver4.0.1と当社が開発した乱視コンタクト用カルテ、ファーストトライアル選定に便利なHSA-CALC Ver1.1と組み合わせてご利用いただくと測定から計算処理、そして処方といった業務フローをシステム化することで時間の大幅な省力化が可能です。

 

乱視用CLの再処方が多い

 

そもそもTORIC+Ver4.0.1の開発のきっかけとなった問題点はここにあります。

   なぜこれまで再処方が多いかということは、当WEBの製品情報や開発ヒストリに記載しているように、乱視の軸ズレや斜方向の追加矯正度数の合成、さらに角膜頂点間距離補正という多くのパラメーターの計算処理を行うツールが皆無であったことに他なりません。その結果リトライ率が高くなり、乱視用コンタクトのハードルを上げていたようです。再処方を繰り返す結果となった場合、確実に患者様はその検査施設から離れて行くという現実しか残りません。

   米国のコンタクトレンズ情報によると、乱視用コンタクトの潜在需要は約50%にも達していることが報告されています。日本国内でも球面レンズの需要が頭打ちで成長性が横ばいの現在、乱視補正用コンタクトの需要が確実に伸びていることは無視できる状況にありません。TORIC+Ver4.0.1をご導入いただくことでリトライ率を下げ、患者様からの満足度を高めるツールとしてご活用ください。

 

乱視用ディスポCLが適合しないことを患者に説明するプレゼンテーションツールが欲しい

 

一般的に製作適合範囲を序列的に示すと、コンベンショナル > 2Week > 1Day となります。度数の状況によってはディスポーザブルレンズが適さないことも多いのですが、これまで患者様にそのことを納得していただくツールがありませんでした。TORIC+Ver4.0.1の計算アドバイス機能をご利用いただくと、製作度数範囲の状況を示せるので画面をお見せしながらご説明するとこで患者様の満足度が向上されます。

 

製作範囲がわかりずらく、注文時に困ることが多い

 

TORIC+Ver4.0.1には各ブランドごとの製作範囲データベースを内蔵しているので、特定ブランドを指定をするだけで度数データがわかるようになっています。なかには製作範囲が変則的なメーカーもありますが、独自の表示方法の研究により解決いたしました。データベースは当社WEBの会員様ページから常にダウンロード可能です。

 

軸ズレ補正計算や角膜頂点間補正度数計算の簡単なツールが欲しい

 

TORIC+Ver4.0.1は初めて使用される方でも簡単に操作できるような設計をしました。特にVer3.0まで採用していたバッチ処理からVer4.0以降はリアルタイム処理にしたことで、計算途中で何度でもデータ変更が可能です。測定をシステム化することで効率的な業務が行えます。