■RG435のスペック
RG435の最大の特徴は、レンズ基材に練り込むのではなくインバイビング(含浸法)という表面処理で加工していることです。
基材に練りこんだ場合はレンズの度数による厚みの変化で紫外線の吸収量が変化しますが、インバイビング法では全面均一になります。ですから用途に応じたHOYAの豊富な設計のレンズにオプション加工として追加するだけで実現できるメリットがあります。
製品名 |
HOYA RG435 |
製造方式 |
インバイビング(含浸法) |
特徴 |
紫外線(UV)とブルーライトを強力にカット※1 |
ターゲット波長 |
435nm |
染色 |
アリアーテ10%~可能(色調が若干変化) |
着色感 |
やや有り |
適応レンズ |
HOYAの1.6,1.67素材全種 |
販売形式 |
オプション加工(+¥4,400) |
ブルーライトカット強化 |
可 (LAPISコート、BPコートと組合せ) |
※1.当社のHEV(高エネルギー可視光線)スペクトル測定では、ブルーライトを含む高エネルギー可視光線を幅広くカットしていることを確認。 |
■RG435に適した使い方
●スポーツ大好きな方

RG435加工だけのレンズでも眼に有害な紫外線からHEV(高エネルギー可視光線)までの幅広い範囲をブロックすることができます。
さらにカラー染色して光量を下げることで眩しさを抑え、紫外線の強い空気のきれいな場所(海、川、山など)でのご使用を快適にすることが出来ます。
当社の測定分析により、通常のUV400+カラー染色よりもRG435+カラー染色のほうが眼に有害な411~440nm帯域のカット率が高いので、これまでのサングラスよりも性能が優れていることを確認しています。
RG435+スモーク50%染色の有害光線除去効果

●ガーデニングがご趣味の方

お花のお手入れや害虫の除去、植え替えなど、ついつい時間を忘れて没頭してしまうものです。特に季節の変わり目の作業は強い日差しの中で行いますので、眼に有害な紫外線や高エネルギー可視光線に気をつけなくてはなりません。
HOYA RG435ならばガーデニングや屋外で写真を撮られるご趣味の方がご使用される場合、紫外線や高エネルギー可視光線のカットのみならず、サングラスほどの着色感が無いのでメガネを通した色味の変化が少なく、正に最適です。
●パソコン作業が多い方

HEV用レンズは他にUV420もありますが、製造元で明確に紫外線カットとブルーライトカットを示しているのはHOYA RG435だけです。
パソコン作業に適したパターンがあります。
① RG435加工のみ
② カラー染色+RG435加工
③ ラピスコートレンズ+RG435加工
④ ラピスコートレンズ+カラー染色+RG435加工
ブルーライトカットの効果は ①<② および ③<④ です。
通常①のRG435だけでもかなり画面が楽になりますが、ヘビーユーザーの場合は③~④をお勧めしています。
HOYAではパソコン作業に最適な遠近・中近・近々・リラックス用のあらゆるレンズにRG435加工することで、従来のブルーライト用メガネと次元の違う快適さを実感できます。
●とにかくLED照明が苦手の方

オフィスや店舗のみならず、車のヘッドライトや電車、自宅などあらゆる場所でLED照明が普及しておりますが、ブルーライト用メガネ使用でも白色LEDの光を見ると目の奥が痛くなる方のご相談が増加しています。その理由は下の画像を比べてください。
眼で見えている部分は黄色のラインの領域ですので、通常タイプのLEDよりも高演色タイプの方がかなりスペクトルが大きくなっているのが分かります。
(1)通常のLEDの分光特性
(2)高演色LEDの分光特性
つまりオフィスに多用されている高演色LEDは色彩の向上のみならず、明るいことが挙げられます。実際に当店の照明器具を蛍光灯からRa値92の高演色LEDにリプレイスしたところ、明るさが2倍以上になりました。
HOYA RG435と普通のブルーライト用レンズとの効果を調べると次のようになります。
(3)高演色LED+RG435、高演色LED+ブルーライトカット
HEV領域(380~530nm)をそれぞれ積分すると
●ブルーライト用レンズの物理的カット率(12.6%)
●HOYA RG435レンズの物理的カット率(21.8%)
という結果となり、特に赤いライン(視感している部分)のピークがHOYA RG435は如何に効果があるか分かります。
物理的カット率(減光率)とは、基準光と透光体の透過光を同一の指定区間波長で測定し、それぞれ積分したものを対比した数値のことです。
一般的な分光測定システムではデジュール規格に沿った計測ソフトしか内蔵されておらず、規格が制定されていない斬新な概念の測定内容には独自に計測ソフトを開発しなくてはなりません。
科学計測用ソフト開発できない測定機関では、HEVカット率の物理計測は不可能かと思われます。
RG435等のHEV系レンズの凄さは、発売当初からお客様が「白色LEDのギラツキを抑えて目が楽になる」と強く実感されることです。
当社ではLED検定に合格した国家資格・1級眼鏡作製技能士がお話を良く伺い、RG435レンズでLED照明の目視確認します。
当社が世界に先駆けて開発したHEVカット率測定システムでお買上いただいたRG435レンズのUV420~440nmを測定することも可能です。
●白内障術後の方必見です!!

これまでメガネを掛けていた方が白内障を手術され、裸眼である程度遠方が見えるとサングラスやUVメガネすら掛けなくなる方が増えています。
◆◆RG435で眼を守りましょう!!
しかし裸眼での外出は紫外線や411nmの高エネルギー可視光線(HEV)に晒されるため、紫外線障害や黄斑変性等のリスクが懸念されます。
せっかく良く見えるようになっても油断は禁物ですので、是非とも外出ではRG435レンズのご使用で対策されることをおすすめします。
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■短波長の高散乱光カットでコントラスト向上
HOYA RG435レンズを購入されたお客様から
「車の運転で景色のコントラストが良くなった!!」
「運転中に標識の文字が鮮明になった!!」
と良く耳にするようになりました。
つまりHEVsカットにより高散乱性の短波長光をカットすることで視界の鮮明さが増し、コントラストが向上する理由が完全に理解できました。この効果はスペクトル分析より、RG435の方がその他のレンズより高いことを確認しています。
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●RG435に買い替えたプロの運転手さんより...
「いつも深視力測定でお世話になっています。この間勧めていただいたHOYAの新しいUVレンズ(RG435のことです)に買い替えてから、今まで使っていた運転用よりも色が薄くて標識が見やすくなったことと、夜間の対向車から照らされるヘッドランプのギラ付きが減ってだいぶ楽になりました。こんなすばらしいレンズが開発されたことに感謝しています。」とのお声をいただきました。
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