AIデジタル補聴器専門店
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TEL 044-434-8888
JR武蔵小杉から4分/JR向河原から1分


デジタル補聴器32年間の販売実績
世界最大補聴器製造グループの最新補聴器取扱
  

多くの生活シーンで必要なデジタル補聴器


デジタル補聴器は人とお話しすることが楽になります



あるお客様が補聴器をつけた翌日、
「これまで若い人から話しかけられても聞きづらかったけれど、補聴器をつけたら若い人と話ができて聞こえの良さに涙が出そうになったよ...」
と喜ばれていました。
 お客様のこうした笑顔に触れることでこの仕事をしていて本当に良かったと実感いたします。





デジタル補聴器は複数の人との会話も楽になります


別のお客様の奥様が
「親戚が集まって皆で楽しく話していても、いつも一人ポツンとして無口だった主人がデジタル補聴器をつけたらみんなで楽しそうに話をしている姿を見てとても感激しました。もっと早く買えば良かった...」
とおっしゃっていました。

「補聴器で性格が明るくなった」と実感される方も決して少なくありません。




デジタル補聴器でご家族を幸せにします



また別のお客様は

「いままでの補聴器はいつもピーピー音がするものだから同居しているお嫁さんに申し訳なくて仕方がありませんでした。デジタル補聴器をつけたらよく聞こえるし、ピーピー音が出ないのでお嫁さんの表情も明るくなりました。今では一緒にお料理したりお買い物することが楽しくて本当に幸せです...」
とおっしゃっていました。
デジタル補聴器はご家族にも喜ばれます。



注目のAI(人工知能)搭載
AIデジタル補聴器登場!!



2020/11/新製品 AIチップがバージョンUPされました!



AIデジタルで、毎日置くだけの簡単充電式
しかも価格は従来品と同水準!!


試聴できます!!


より自然な音質追求...AI(人工知能)の活用


 
世界最大の補聴器製造グループであるユニトロンは、20歳の健聴者と同じように音声を聞き分けることを実現するため、長期間にわたり膨大な数の音声信号を人工知能(AI)を活用して解析し、より良い聞こえの研究を行ってきました。

 そして研究の過程で開発したサウンドプロナビ3.0/空間認識/音源認識/スピーチプロ/サウンドコレクター等のコア技術を集約し、推論エンジン「Discover」チップを搭載した基幹技術を完成させたのです。2020/11には更に機能を向上させた新推論チップ「Discover Next」にバージョンアップしています。

 他社の追随を許さない最新の洗練された音声信号処理により、可能な限り人間の自然な音質に迫ろうとしています。


補聴器に内蔵されるAIとは


 通説的な「AI」は、クラウドのAIサーバーと接続する高性能なワークステーションで行うディープラーニングや機械学習により「学習」と「推論」の処理を実行していますが、補聴器のような小型機器に組み込まれるAIのことを「エッジAI」と言います。

 すなわち「エッジAI」は学習結果を元にした「推論」のみ実行する型式のことで、補聴器のみならずスマートフォンや他の自律型機器に搭載されています。

 エッジAIは、ユニトロンのように常に最新のディープラーニング(深層学習)データに基づく推論機能がバージョンアップされることが重要です。


AIデジタルと一般デジタルの違いとは


 そもそもデジタル補聴器は集音器のような単純に音量を調整するだけのものではありません。エッジAI機能非搭載でも実時間で各チャンネルごとに音声信号をフーリエ変換して周波数分析し、再帰性雑音を除去しながら設定されたパラメーターに従って指向性や環境設定の範囲で快適に使用することができます。

 一般デジタル補聴器は環境に合わせて任意にボタンを押していましたが、AIデジタル補聴器は実時間で自ら環境音を聞き取り、AIチップ「Discover Next」で最適設定を自動選択します。
 さらにユニトロンのAI補聴器は過剰な機能が無いシンプルな構成で、充電式により頻回の電池交換の手間も無く、使い方は極めて簡単です。

 ただしAIデジタル補聴器の重要な初期設定や、中長期的な聞こえの変動に応じた微調整は、デジタル信号処理の知識を持つ電子工学に堪能な専門家の高度な技量が必要です。
 工場出荷状態で何もしなくてもAIが完璧に何から何まで自動化するものではないので、AIを理解している販売店とAIを理解していない販売店の説明は全く異なるものとなるでしょう。


AIデジタル補聴器の調整システムを構築


 そこで当社も究極のAIデジタル補聴器に対応した調整環境を設置しました。補聴器のみならずフィッティング用ソフトの急速な進化に対応するため、PC群も最新システムを用意しています。
 さらにお客様に調整内容が分かり易いように大画面のモニター(24inch)を増設し、マルチ画面で表示できます。

 補聴器とPCを有線で接続する中継器と無線で接続する中継器の2種類を用意しました。最も重要な部分は顧客データベースが内蔵されているので調整データをパソコンのストレージと補聴器内部の不揮発メモリに同時に残しておくことが可能です。














一般的なデジタル補聴器の特徴

1.雑音がほとんどありません!
2.ハウリングの抑制に優れています!
3.使い方がとても簡単です!
4.音量も自動調整できます!
5.日本語が明瞭に聞こえます!
6.低価格な機種もあります!

AIデジタル補聴器の特徴

上記の機能は無論、

1. 最大7つの環境を自動聴取(PR9)し、1秒間に689回の環境認識を行い、3712種類の組み合わせの中から常に音声環境に適したプログラムへとスムースに自動調整します。

2. 両耳通信による360゜指向性を持ち、前面のみならず背面も含めた立体的な認識ができます。




新世代デジタル補聴器の機能


「オープンベント」
開放型の大きな空気口と高速逆位相ハウリングマネージャーとの組み合わせで、低周波成分を外に逃がすことで「こもり感」を減少させることができます。

「高速逆位相ハウリングマネージャー機能」
最新の高速DSPでわずかなハウリング音も実時間でカットするため、あのうるさいピーピー音を抑制します。

「64バンド音声処理」
周囲の音声を128バンドに分けて声と雑音それぞれの大きさを認識し、64バンドに分けて処理します。雑音だけを抑制し音声だけを強調する性能の土台となる優れた音声処理技術です。

「33バンド環境適応型指向性機能」
会話を認識すると自動的に指向性に切り替わり、言葉に焦点を当てます。33バンドの周波数帯それぞれにおいて音源を追尾します。

「耳介効果機能」
高度な計算により耳介の集音能力と、より自然な指向性を再形成します。

「アンチショック2機能」
会話音を妨げることなく強調したまま、突然起こる大きな衝撃音を抑えることで装用者の耳を守ります。

「風切音マネージャー機能」
風による雑音を自動対応で軽減します。


「語音強調機能」
従来のデジタル補聴器の5倍の速度で環境音声を分析し、日本語をより聞こえやすくする機能でする

「データロギング機能」
使用した環境、積算時間を記録して調整にフィードバックする機能です。





UNITRON ( ユニトロン )


注目の「Discover Next」チップ内蔵の
<充電式> AIデジタル補聴器






Stride PRシリーズ 8~20マルチチャンネル補聴器


充電3時間で約24時間使用可能/プラズマコーティング防水加工


品名 Ch数 環境分類 音源認識 定価/片耳 特価/片耳
DX Stride PR 9 20 環境数7 スピーチプロ 462,000 369,600
DX Stride PR 7 16 環境数6 スピーチゾーン2 338,000 270,400
DX Stride PR 5 12 環境数4 *** 238,000 190,400
DX Stride PR 3 8 環境数2 *** 168,000 134,400

上記価格は充電器付きのセット価格です/さらに5%ポイント還元





補聴器ご購入の前にご一読下さい!



次の内容に該当される方は
ご購入前に必ず耳鼻科医院の診察を受けて下さい!

もし掛かりつけの病院が無いお客様には
専門の耳鼻科医院をご紹介します。


1.現在お耳の具合が悪い方、或いは治療されている方
2.年齢に関係なく突発的な耳鳴りで急に聞こえが悪くなった方 (特に1ヶ月以内の方)
3.病院で「後迷路性難聴」の疑いを指摘または診断された方
4.耳穴の汚れがひどい方
5.その他ご不明の点はお問い合わせ下さい!!





デジタル補聴器 Q&A


Q.「そろそろ聞こえが悪くなったのですがどんな補聴器が良いですか」
A.デジタル補聴器の専門家によく相談されることをお勧めします。


 アナログ式は聞こえの状態に対する調整は直線的で、聴力の状態に適合するクラスと価格が比例関係にありました。ですから軽度難聴用の補聴器ほど低価格で、使用される部品も低価格のもので良いという考えが通用していました。デジタル補聴器は低価格なものでも、その倍の価格のアナログ式補聴器よりも雑音が少ないのが特徴です。何よりも自動音量調節機能のついたものでは、大きい音から瞬時に耳を保護することができます。軽度から中等度の場合、オープンフィッティング方式という新しい方式が開発され、今までで最も違和感の少ない補聴器が出ましたので一度試してみると良いでしょう。


 急に聞こえが悪くなったり、耳鳴りがして音の聞こえが悪くなった場合は必ず早急に専門の病院で医師の診察を受けてください。若い方でも耳鳴りがしたら1日も早く耳鼻科に行くことです。「忙しいから...」では取り返しがつかないこともあります。

Q.「補聴器を使用していて聞こえが悪くなったのですが...」
A.定期的なメンテナンスをお勧めしております。

 最も多いのが補聴器の音の出口と入り口に耳垢が溜まっている状態です。定期的なメンテナンスでほとんど解決します。次に多いのが聴力の変化です。個人差もありますが、2~3年に1度はデジタル補聴器に記憶させる聴力データの更新と全体の調整をお勧めします。また風邪をひいて鼻が詰まったりしても聞こえ具合が低下することがあります。

Q.「TVを見る時だけ補聴器でなくイヤホンを使用しても大丈夫ですか」
A.音量を上げて長時間使用すると聞こえが悪くなることがあります。

 テレビに接続するイヤホンの音量は音の周波数に関係なく一律に上がるため、聞こえている音も聞こえない音も増幅されると周波数別に細かく音量調整したデジタル補聴器が聞こえにくくなることがありますのでご注意ください。この場合は短期間でも聴力が下がることがあり、可能な限り音量を低めにして使用時間を少なめにすることが肝心です。

Q.「新聞やTVの通信販売に出ているものと、どう違うのですか」
A.設計思想が根本から違います。


 まず、聴力検査をしないで通信販売の補聴器を購入して長期間使用している方の満足度が極めて低いことです。それは足のサイズを測らないでシューズを買うようなものです。購入しても使用しない方がほとんどのようです。また、本当に補聴器ならばまだましですが、中には補聴器のような形をした集音器を買われ、使用していたら耳が悪くなってしまった方も多数おられます。その方の耳の状態に合わせて調整できないものを「集音器」と呼んでいます。「集音器」は音声も雑音も甚だ大きいのですが、価格が低いためについ買われてしまうようです。


Q.「インターネットで買う補聴器とはどんなものですか」
A.遠くの補聴器販売店での購入は調整してもらえるかを確認しましょう。


 これは現在メガネ業界でも問題になっている内容です。消費者としては価格が少しでも安いものを購入したいのですが、補聴器もメガネも売りっぱなしで済む商材ではありません。特にデジタル補聴器は他店で購入した補聴器を持ち込まれても、全て自店のパソコンで調整できるわけではありません。販売した販売店が責任を持って一人ひとりの特性に合わせて調整するものです。
時折インターネットで補聴器を購入された方が自分に合わなくて困って相談に訪れる方がありますが、販売していないお店にとってもどうしようもありません。また購入しても継続的な調整により「聞こえ」をリハビリする事が重要です。とんでもない遠方の業者を選ぶよりも信頼のおける地元の販売店で購入されることをお勧めします。


Q.「自分に合った補聴器とはどんなものですか」
A.耳の聴力特性というのは様々なパターンがあります。


高音レベルの低下タイプ、低音の低下タイプ、中音しか聞こえていないタイプ、全音が聞こえていないタイプなど様々です。前述アナログ式は聞こえている音も聞こえていない音もすべて増幅してしまうために、いくらトーン調整しても直線的(リニア)調整では聞こえている周波数の音量に聞こえていない周波数の音量が負けてしまうのです。だから雑音がきこえたり会話がよく聞こえなかったりするのです。

デジタル補聴器は使用者の聴力測定結果に応じた音の出力特性を設定できるので、自然に近い静かではあるがハッキリした「聞こえ」が得られます。


Q.「デジタル補聴器はどこで購入しても同じでしょうか?」
A.この質問の答えは「No」です。

 実はデジタル補聴器ほど露骨に調整技術者の技量が試されるものは無いのです。ですから、以前のアナログ補聴器のように片手間で販売できるような性質のものではありません。また、最新鋭のデジタル補聴器ほど、調整技術者にエレクトロニクスの深い知識が要求されます。ですから当社では大学で電子工学を専攻し、かつてデジタル信号処理システムの開発コンサルタントの経験を持つ当店マネージャーが皆様のいろいろなご相談に当たっております。デジタル補聴器を専門に販売して30年以上の実績があります。


Q.「外国製補聴器は日本語に適さない」という販売店がありますが?
A.この質問の内容は事実と異なるので「No」です。


 当社の扱っているベルトーン社の開発責任者であるスタブロス博士によると、少なくとも米国の国内においても多民族の言語が使用されており、個々の特性に幅広く適合するような構造を念頭において開発されているとのことです。補聴器の心臓部であるDSP(デジタル信号処理装置)のソフトウェアは同社がワールドワイドに展開する必要があることから、その販売店の言う「日本市場に不適格なものを持ち込む」という説明に合理的理由が見当たりません。
 むしろベルトーン社もユニトロン社も日本市場でさらに補聴器を広く浸透させる目的から、日本語をはじめ母音を多用する言語使用者のための語音強調システムのような機能を開発して組み込んでいるくらいです。
 これまで約25年にわたり海外のデジタル補聴器を販売していて、「日本語に適さないデジタル補聴器」というものに出会ったことがありません。きっとそのような類の話をされる販売店は、性能の優れた外国製補聴器のイメージを損ない、自店の販売する日本製補聴器に有利なセールストークをされたのだと思います。


Q.「日本製と外国製はどちらが優れているのですか」
A.残念ながら外国製(特に米国・カナダ連合)と日本製補聴器の技術格差は開くばかりです

 デジタル補聴器の心臓部であるICチップを製造している主要国はアメリカで、巨大資本のメーカーでなければ独自の一貫生産はできません。日本ではまだ補聴器市場が甚だ小さく、期待の大メーカーが補聴器業界から撤退したほどです。また米国では研究開発において軍事技術に利用できる可能性のあるものは莫大な国の開発援助資金が得られるため、日本の大企業の1事業部レベルや中小企業レベルの研究開発費の比ではありません。ですから欧米系補聴器メーカーと日本の補聴器メーカーの研究開発力・生産力・資本力・販売力の差はますます広がるばかりで、一向に縮まる気配が無いのが実情です。

 現在補聴器の性能は内蔵される主要部品であるDSP(デジタル信号処理演算装置)の性能や機能に大きく影響されます。僅か1.35Vの駆動電圧というローパワーのDSP技術は補聴器のみならず、他の電子産業から大いに注目されているために、多くの投資家から潤沢な研究資金を獲得しています。ですから信じられない高機能の部品が開発されるのです。世界最高性能で低価格の補聴器は、現在のところアメリカやカナダから販売されています。3~4ケ月ごとに新機種が開発される開発スピードの速さも注目に値します。


Q.「いつもピーピーのハウリング音に悩まされています。デジタル補聴器でどうにかなりませんか」
A.ハウリング抑制はデジタル補聴器が最も得意とする機能です


 第三世代と呼ばれる最新の補聴器には、あのうるさいハウリング音を除去する内部回路と機構、それに調整するためのコンピュータプログラムが用意されています。正確な聴力測定と耳穴の形状、ライフスタイルなどを考慮して総合的な調整をしております。最新のものはベント穴径を大きくしてもハウリングしにくい補聴器も販売開始されており、機能が大きく向上しました。これなら高度難聴の方にも喜んでいただけます。



Q.「ある店舗で補聴器を購入しようとしたら、専門の人が常時不在と言われました。おたくは毎日専門の人がいますか?」
A.「はい。営業日は電子工学に精通したITの専門家が常駐しております。」


 最近のメガネ店や電気店の広告を拝見すると、驚いたことにその店の人が補聴器の調整をするのではなく、メーカーの派遣社員が特定の日を決めて調整する販売店があるようです。賢明な皆様はこの事実をどう思われますか。たしかにデジタル補聴器の技術的進歩は目覚しく、アナログ補聴器のように見よう見まねで素人技術者が調整できるような単純なものではないので、技術力の無い販売店はメーカーを頼りたくなるのは本音でしょう。しかし、ユーザーにとってこれが適切と言えるでしょうか。実際に購入された方にはつぎのようなことが不満となり問題となっているようです。
調整技術者・専門家が常駐しない販売店では
1.ユーザーの都合の良いときに対応してもらえない。
2.来店の度に調整者が変わるので購入者の個別特性が記憶されない。
3.突発的な問題が起きてもその場で解決できない。
4.継続的な調整をしてもらえないので通販レベルのサービスしかされない。
5.何を聞いてもカタログ内容以上の答えが返ってこない。

等です。
デジタル補聴器はダメなら簡単に捨てられるような金額ではありません。まして高齢の方がユーザーに多い商品です。継続的に調整しなくてはならない商品です。最も重要な調整技術力を持たない販売店の、無料試聴だけをことさら強調する見せかけだけの言葉を並べたチラシに気をつけたいものです。補聴器を選ぶ前に、補聴器の販売店を選ぶ目を持つことが重要です。


Q.「デジタル補聴器の操作は難しいですか」
A.「いいえ」これまでのどの補聴器よりも操作が簡単です。


自動音量機能を使用すれば補聴器のボリュウム調節をする必要もありません。
操作していただくのは電源の「ON」と「OFF」だけです。


Q.「補聴器の中に入っている『コンピュータ』とはどんなものですか」
A.2進加算型でなく10進乗算型の高速計算ユニットが入っています。


 実はこの補聴器の中に入っているコンピュータ技術こそが、もっと大きくクローズアップされるべき技術なのです。

 通常のパソコンに内蔵されている中央処理演算装置(CPU)の内部演算機構は2進加算タイプです。補聴器に内蔵されているものはDSP(デジタル演算処理装置)という10進乗算タイプの演算機構を持っています。超高速の数値計算をさせるには加算タイプよりも乗算タイプのほうがはるかに有利ですので、第3世代タイプの補聴器にはすべてこのタイプの演算素子が使用されています。
 つまり通常のパソコンで100×100=10000の計算をさせると、演算装置の内部では乗算(掛け算)演算ではなく1+1+1+ ~ +1=10000の加算(足し算)演算を繰り返して処理されるのですが、補聴器の中に入っているDSP素子では乗算の概念を持っているので、瞬時に100×100=10000の計算が可能です。単純な数値計算のためではなく、第3世代以降のデジタル補聴器では16chレベルの1次元高速フーリエ変換/逆高速フーリエ変換のための演算処理を並列に行うので、膨大なデータ処理には無くてはならない演算機構です。これだけのものが実際には3ミリ角程度の半導体にパッケージされてしまうのですから、現代の最新技術というのは驚き以外のなにものでもありません。
 30年くらい前のパソコンでは画像処理など膨大なデータを扱う場合に、このDSPチップを搭載した回路基盤を拡張スロットに差して計算速度を向上させる補助的手段等にも利用されていました。汎用ではなく専用化することでノイズの除去などをほとんど実時間(リアルタイム)で処理できるため、現在は超小型化されて補聴器や携帯電話などに使用されています。


DSPについては米国TI社のサイトで最新の詳しい解説が出てきます。Keywordで「DSP Hearing aid」と入力すると関連記事に接続できます。


デジタル補聴器の今昔

デジタル補聴器の原点

 デジタル補聴器と言う言葉が初めて世に出てきたのは1988年です。もう30年以上も前になります。この時代はアナログ補聴器の全盛で、取り扱い店は日本全体で20箇所程度で当店以外はすべて大手百貨店関係でした。
 神奈川県内では当店以外に取り扱いが無かったことから、路面店では日本初の販売店でした。
 当時筆者は眼鏡店を経営する傍ら、IT系企業の社外技術コンサルタントをしておりました。そこではデジタル補聴器の心臓部と同じ類のデジタル信号処理システム等の技術評価をしていたので、デジタル補聴器の情報(1980年代初頭より海外の半導体製造系情報に頻出)を目の当たりにしたときは今後の将来性を予感しておりました。1歩違えばデジタル補聴器の製造側で仕事していたかもしれません。


 世界初の先鞭をつけたのがスイスのバーナフォン社で、P4という補聴器とPX8という専用に開発された特殊な調整器に接続してフィッティングを行うものです。


 この調整器が非常に高価で、しかも今のようにパソコンではないので精密調整の場合は高域・中域・低域のすべての調整パラメータを1つ1つ手入力して合わせなければならず、使い慣れるのには少し時間がかかりました。調整箇所だけでも20項目ぐらいあったので当社専用のフィッティングシートを作成して調整しましたが、一人にかかる時間が長いのでお客様にも長時間お付き合いいただきました。このPX8を約10年に渡り経験したことが、現在の新世代補聴器の調整にも大いに役立っています。(今でもPX8はスイッチを入れれば動作します)



■CAUTION■
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 ここに掲載されている記事は、メーカーのカタログから抜粋した内容ではなく、当社が独自に直接開発者等を通して調査・情報収集し、編集した内容ですので著作権は当社に帰属します。最近当社のホームページや各メディアのコンテンツの一部が当社の許可無くチラシ媒体などに転載した企業が見受けられますが、そのような悪質な著作権侵害行為は法的対応をとらせていただきます。著作物は著作権法第2条により法的に保護されています。


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